「白雪姫」実写版の脚本を担当 グレタ・ガーウィグ監督の自伝的青春作「レディ・バード」

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ディズニーアニメーション不朽の名作、「白雪姫」の実写版公開日が、2025年3月20日(木・祝)とアナウンスされました。

脚本は「バービー」「ストーリー・オブ・マイライフ」で、今一番ハリウッドで注目されている女性監督、グレタ・ガーウィグ。

アメリカの国民的アイコン・バービー人形を大胆に解釈し、フェミニズム的テーマを盛り込んだエンタメ作に仕上げた、グレタ・ガーウィグが描く白雪姫像が今から楽しみです!

そんなガーウィグ監督を一躍有名にしたシアーシャ・ローナン主演「レディ・バード」は、誰もが自分のイタい青春時代のエピソードを思い出し、いてもたってもいられなくなるような青春映画です。

目次

「レディ・バード」あらすじ

カリフォルニア州サクラメントに暮らす17歳のクリスティンは、サエない町や口うるさい母親、問題だらけの家族にうんざりし、ニューヨークの大学に行くことを夢見ていた。

親友のジュリーと、進学対策のため学内ミュージカルに参加したクリスティンは、自称「レディ・バード」に改名。

ミュージカルに一緒に参加したダニーと付き合うことになり、待ち焦がれた初体験も間近!?と期待していたクリスティンだったが・・・

「レディ・バード」基本情報

  • 製作:2017年/アメリカ
  • 原題:Lady Bird
  • 時間:94分
  • 脚本・監督:グレタ・ガーウィグ
  • 出演:シアーシャ・ローナン、ビーニー・フェルドスタイン、ルーカス・ヘッジズ、ティモシー・シャラメ

「レディ・バード」見どころ

主人公クリスティンのように自分にヘンテコな名前をつけたことはないとしても、「どうか誰も覚えていませんように!」と心から願って止まないこっぱずかしい思春期の言動の数々は、もちろん誰にでも覚えがあるハズ。

「レディ・バード」はそんな「フツーの女子高生」のイタい青春のあれこれが丁寧に描かれていて、笑って泣ける作品。

クリスティンの置かれている環境や家族、周りの家族や友達たちとの関係性も、日本とアメリカで国が違えど共感性が高く、「コレコレ!私の話!」と思わず拍手したくなること請け合いです(笑)。

中流階級の家庭に育ったクリスティンが通うのは、金持ちの子女が通うカトリック系の私立高校。クリスティンは、親を傷つけまいとしながらも、もちろんそのことにコンプレックスを感じている。だから父親が送迎してくれても決して校門の前までは送ってもらわず、途中で車を降りてしまいます。

親友のジェリーは気の置けない大親友、なんでも話せる大切な友達です。でもジェリーもクリスティンも学校ヒエラルキーの中では下のほう、決して「勝ち組」ではありません。

学内ミュージカルという、高校生にとってはダサいと思われている部活に参加したクリスティンは、人柄はいいし、家もお金持ちだけど保守的なカトリック家庭に育ったダニーと付き合いだします。

順調に交際を続けてきたクリスティンとダニーでしたが問題が発生。

そんな折、クリスティンは学校の中で「勝ち組」のグループにいるジェナとカイルと仲良くなります。ジェナは誰もが憧れるセクシーな美人、親がお金持ちで高級外車を乗り回している学園の女王。どんなことでもできそうなジェナですが、地元に残って子供を持ちたいという保守的な夢の持ち主。

一方カイルのほうも誰もが憧れる手の届かないイケてる男子。バンドをやっていて女性経験も豊富、かっこよくておしゃれで、女子が一度は好きになるタイプです。

子供達には優しいが甲斐性がない父親や、しっかり者すぎて頑張りすぎる母親との関係性など、これも見ていて心が痛くなるほどの共感度。

なんとかして自分の思うような人生を歩もうと、失敗しながらもジタバタもがくクリスティン。

実家を出る前の自分を思い出して、恥ずかしいけど愛おしいなぁ・・・そんな想いになれる映画です。

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この記事を書いた人

子供のころから映画の虜。
映画好き歴は約30年。
女性が「何か観ようかな?」と思ったときにおすすめの、女性が主役の映画や女性監督作品を中心にご紹介します。

映画好きが高じて学生時代は自主映画制作をしたり、現在もシナリオを書いてコンクールに応募したり。

好きな映画は『タイタニック』『イヴの総て』『もののけ姫』『君の名前で僕を呼んで』『ノマドランド』『レディ・バード』『ペイン・アンド・グローリー』などなど。
好きな監督はホウ・シャオシェン、ペドロ・アルモドバル、ジョン・ヒューズ、ルカ・グァダニーノ、グレタ・ガーウィグ、ナンシー・マイヤーズなどなど。

カフェと純喫茶が大好きです。
関東出身、在住。

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